【解説】ベラルーシとはどんな国?「欧州最後の独裁者」が率いる国

政治
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本記事では、ベラルーシとはどんな国なのか、わかりやすく解説します。

ベラルーシとは?

地理

ベラルーシとは、東ヨーロッパに位置する内陸国であり、正式名称は「ベラルーシ共和国」です。

人口は、2020年1月現在で約940万人。

面積は、20万7,600平方キロメートルと、日本の約半分です。

首都は、ほぼ中央に位置する「ミンスク」です。

民族分布では、ベラルーシ人が83.7%を占め、次いでロシア人が8.3%、ポーランド人が3.1%、ウクライナ人が1.7%となっています。

政治・経済

ベラルーシの政治を率いているのが、アレクサンドル・ルカシェンコ大統領です。

ルカシェンコ氏は非常に強権的な政治手法をとり、欧米諸国からは「欧州最後の独裁者」として批判されています。

特に、1996年・2004年のベラルーシ共和国憲法の改正では、大統領に強い権限が与えられるようになりました。

また、近年は国民投票によって、大統領の三選禁止規定が削除され、長期にわたって大統領の地位にあり続けることが可能となりました。

そのため、ルカシェンコ氏は1994年に大統領に就任し、現役の大統領として、その地位を維持しています。

では、なぜ、政権交代が起こらないのでしょうか。

それは、ベラルーシにおいては、政府を批判することが許されていないからです。

デモや集会には厳しい規制があるほか、政権や大統領を批判をすれば拘束され、自由に政治的な意思を表明することはできません。

共和制の国といいながらも、実態を見れば独裁国家ということができるでしょう。

経済面においては、ロシアとのつながりが大きかったものの、近年では中国との結びつきを強めています。

ベラルーシは、ロシアの主導する「ユーラシア連合」に加盟、国内経済の回復を目指しましたが、深刻な経済状況は続きました。

特に、2006年には天然ガスの価格引き上げをめぐっては、ベラルーシ・ロシア間で激しい対立が起こりました。

ロシアとの関係改善が思うように進まない中、民主主義を重んじるEUとの関係においても、当然、改善の兆しは見えません。

そこで、ルカシェンコ大統領は、中国に急接近。

ベラルーシ・中国間で、経済投資協定を締結します。

これは、ベラルーシ側の「経済破綻は避けたい」という立場と、中国側の「欧州に進出したい」との立場により、両者の思惑が一致したものでした。

このような経緯で、現在は、中国との間で、経済面や軍事面において密接な関係が続いています。

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東京五輪でベラルーシ代表選手が亡命した経緯とは?

2021年7月、東京オリンピックが開会し、ベラルーシからは陸上女子のクリスチナ・チマノウスカヤ選手が出場する予定でした。

しかし、チマノウスカヤ選手は、これまで経験がない”1600メートルリレー”に急遽出場するよう、監督に一方的に決められてしまいます。

これに対し、チマノウスカヤ選手がSNS上で不満を発信。

すると、チマノウスカヤ選手は、突如帰国を命じられます。

しかし、帰国すれば無事でいられるはずもなく、身の危険を感じたチマノウスカヤ選手は、日本の警察当局に保護を要請。

2021年8月1日に羽田空港で帰国を拒否し、その4日後に亡命先のポーランドに到着するという、異例の早さでの亡命となりました。

この件について、ルカシェンコ大統領は、「彼女は操られないかぎり、そんなことはしない」と自説を展開し、反政権側による陰謀であると主張しました。

これに対し、チマノウスカヤ選手は「暴力と拷問、抑圧によってのみ権力を維持するような違法な大統領と話をすることは不可能だ」と述べ、対峙する姿勢を示しました。

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